K デスクトップ環境

第3章 kdm の設定

目次
3.1. KDM
3.2. KDMDESKTOP
3.3. Locale

kdm を設定するためのグラフィカル ツールが存在します。これは「K」/「設 定」/「アプリケーション」メニューの中にあります。このツールを使えば kdm 独自 のオプション (kdmrc に保存されています) を設定することが可能ですが、それでも なお、kdm は xdm とまったく同様にセットアップする必要があります。したがっ て、引き続きお読みください。

kdm 独自のオプションは 「$KDEDIR/share/config/kdmrc」ファイルを 編集して設定します。kdmrc には以下の 3 つのセクションがあります:

3.1. KDM

このセクションのキーは以下のとおりです
StdFont
FailFont
GreetFont
GreetString
SessionTypes
LogoPixmap
ShutdownButton
Shutdown
Restart
UserView
Users
NoUsers
SortUsers
GUIStyle

以下は各キーの簡単な説明です:

*Font

はフォントを表す次のような形式の文字列です: Courier,12,5,iso-8859-1,50,0.

GreetString

kdm ログイン ウィンドウのタイトルです。

SessionTypes

は「;」で区切ったセッション引数の一覧です。標準設定では SessionTypes=kde;failsafe です。上の例では、さらに fvwm2 と fvwm95というウィンドウ マネージャを使用しています。

LogoPixmap

このロゴは気に入らなければ変更してください。

ShutdownButton、 Shutdown、および Restart

ShutdownButton は、いつ シャットダウン ボタンを表示するのかを制御するもので、 AllNoneRootOnly、および ConsoleOnly のうちいずれかに設定できます。 Shutdown 、および Restart はシャットダウン/再起動にともなって実行されるコマンドです。 標準設定は /sbin/halt、および /sbin/reboot です。 All、および None の意味は文字どおりですが、ConsoleOnly を選択すると、 リモート シャットダウンができなくなります。

UserView

これを「1」に設定しておくと、kdm ウィンドウ内にユーザがグラフィカルに表示されます。

Users

はグラフィカル表示させるユーザを「;」で区切った一覧です。 UserView が 1 で Users エントリがない場合、 kdm はパスワード ファイル内のユーザを探します。表示されるユーザ情報は、本名のほか、ログイ ン名、ホーム ディレクトリ、および標準設定のシェルです - それ以外は省略されます。kdm は $KDEDIR/share/apps/kdm/pics/users/ を調べ、各ユーザのアイコンを探します。 johndoe.xpm というアイコンがあれば、kdm はこれを使って johndoe というユーザを表示します。なければ default.xpm を使います。したがっ て、システム上に各ユーザの小さな画像を用意しているなら、それを $KDEDIR/share/apps/kdm/pics/users/ 内に置いて、kdm でログインを存分にご堪能ください ;-) 注意: kdm は大きさの異なるアイコンを扱うことができますが、あ まりに大きさが違うアイコンを同時に使うのはちょっとかっこわるいですね。

NoUsers

は表示させないユーザ名を「;」で区切った一覧です。これを使って、 syncshutdown のような「偽ユーザ」をユーザ表示から排除します。

SortUsers

これが「0」に設定されていると、ユーザの一覧は読み込ま れた順に表示されます。標準設定では、ユーザはソート結果の順に表示されます。

GUIStyle

Motif 、あるいは Windows のいずれかになります。