kpanel は KDE コントロール センターを用いて設定できます (「アプリケーション スタータ」 > 「KDE コントロール センター」))。「アプリケーション」セクションから 「パネル」 を選択し、そこで、さまざまな設定オプションを使って設定してください。
設定ファイルの編集を希望される方向けに、この章では、 kpanelrc ファイル中のオプションについて説明します。なお、このファイルは、˜/.kde/share/config 内に置かれています。
kpanelrc 設定ファイルは以下の 2 つのセクションに分けられます:
kpanel セクションには、 kpanel の挙動をつかさどるさまざまなエントリが含まれています。
AutoHide=on|off 「on」の場合、ユーザがパネル上からポインタをはずすと、パネルが自動的に隠れます。
AutoHideTaskbar=on|off 「on」の場合、ユーザがパネル上からポインタをはずすと、タスクバーが自動的に隠れます。
BackgroundTexture=pixmap パネルの背景として pixmap を表示します。
BoxHeight=value (ピクセル単位) BoxWidth=value (ピクセル単位) これらの設定により、それぞれ、パネルの高さ、およびパネル上のボタンの幅が決まります。
ClockAmPm=on|off 「on」 の場合、パネル上の時計は AM/PM 形式で時刻を表示します; 「off」 の場合は 24 時間形式で時刻を表示します。
DateFont=font パネル上の時計のフォントを指定します。 *-times-medium-i-normal--12-* のように、X のフォントの指定を行ってください。
DateVisible=true|false false の場合、パネルの時計を隠します。
DesktopButtonFont=font パネル上の仮想デスクトップ ボタンのフォントを指定します。
DesktopButtonHorizontalSize=value パネル上の仮想デスクトップ ボタンの幅を指定します。 value には BoxWidth の 2 分の 1 が掛けられます。
DesktopButtonRows=value パネル上の仮想デスクトップ ボタンの列数を指定します。
FoldersFirst=on|off 「on」 の場合、アプリケーション スタータ メニュー上のサブメニューは常に上部 に表示されます。 off の場合、すべての項目はアルファベット順に表示されます。
Margin=value (ピクセル単位) この値は、パネルに対する上部と下部の境界の幅を指定します。
MenuToolTips=value (ミリ秒単位) ツールチップ(ヒント)が表示されるまでに、ユーザがマウスをアプリケーションスタータメニュー上の項目の上に置いておかなければならない時間の長さを指定します。
PanelHidden=00000000 この設定では、どのデスクトップでパネルを隠すかということを指定します。設定は 8 箇所あり、こ れらは 8 個のデスクトップに対応しています。各箇所の 0 は、対応するデスクトッ プ上でパネルが表示されることを示しています; 1 はパネルが隠されることを示し ています。たとえば、01011000 という設定では、2、4、および 5 のデスクトップ上 でパネルが隠されます。
PersonalFirst=on|off 「on」 の場合、ユーザの個人用のメニュー設定が、アプリケーション スタータからのメ ニュー上でメインに表示されます。 off の場合、KDE のデフォルトのメニューがメインになります。
Position=bottom|top|left|right 画面上におけるパネルの位置を指定します。
Style=normal|tiny|large パネルのスタイルを指定します。これはグラフィカルな kpanel の設定ユーティリティである kcmkpanel で使用されるものであり、これをマニュアルで書き換えてもパネルの外観に直接的な影響はありません(訳注:他のパラメータについてはkpanelrcファイルを直接編集して、その後パネルを再起動すれば変更が反映されますが、パネルのスタイルは、kcmkpanelで「確認」か「適用」を押さなければ変更できません。)。
TaskbarButtonHorizontalSize=value タスクバーの幅を指定する整数値です。
TaskbarPosition=top|top_left|bottom|hidden 画面上におけるタスクバーの位置を指定します。 hidden の場合、タスクバーは表示されません。
このセクションでは、パネルのボタンのレイアウトを指定します。
Buttons=button1, button2, ... パネル上のボタンのリストです。ここで、 button# は system (アプリケーション スタータ)、 windowlist (ウィンドウ リスト)、あるいは .kdelnk ファイルの絶対パスになります。
ButtonDelta=delta1, delta2, ... パネル上におけるボタンの位置を指定します。delta は浮動小数点数であり、各ボタ ンに対して、すぐ左/上のボタンからの距離を表しています。
control=value どのボタンの後ろに仮想デスクトップのボタングループ(訳注:ログアウト、スクリーンロック、仮想デスクトップのボタンのグループのことです。)が位置するのかを指定します。例えば、0 の 場合、K ボタンの直後に位置しますし、1 の場合、K の次のボタンの後ろに位置します。
controldelta=delta 仮想デスクトップのボタングループのすぐ左/上のボタンから、ボタングループまでの距離を指定します。