Install Navigator for Oracleを使用した、Oracle9i Databaseのインストール方法を解説します。なお、ここではOracle9i Database 1(9.0.1)を使用します。Oracle9i Release 2(9.2.0)とは多少異なる部分もありますが、違いについては本文中で補足しますので、Release 2(9.2.0)をご使用の方もこの手順に沿ってインストールできます。詳細につきましては、Oracle9i Databaseのインストールガイドおよびリリースノートをご覧ください。
Oracle のインストール作業に入る前に、以下のものを準備してください。またOracle9i に付属の「リリースノート」には、制限事項や注意事項が記載されているので、必ず目を通してください。
Oracle9i Databaseをインストールするには、下記の要件を満たしている必要があります。メモリについては、256MBのマシンでもインストールできますが、そのときにはメモリとスワップを合計して1GB以上になるように、スワップ領域を調整してください。
CPU | PentiumII 233MHz以上 |
メモリ | 512MB以上 |
ディスク空き容量 | 3.5GB以上(モジュール2.5GB、初期DB 1GB) /tmpに400MB以上※ |
スワップ領域 | 搭載メモリの2倍、もしくは512MB以上の大きい方以上 |
※ /tmpが不足しているときの対応策
/tmpの空きディスク容量が不足しているときには、環境変数TEMPとTMPDIRに、空きがあるディレクトリを指定することで、この問題を回避できます。ただし、Install Navigator for Oracleでは、内部的にoracleユーザーにsuしているので、rootユーザーに設定しても効果はありません。
400MB以上空きがあるパーティションにディレクトリを作成します。
# mkdir /opt/tmp
# chmod 1777 /opt/tmp
oracle ユーザーに環境変数TEMPとTMPDIRを追加します。「14.Oracle用の環境変数の設定」で[その他の環境変数に典型的な値を設定]のチェックを外します。これで環境変数を追加できるようになります。「16.他の環境変数の設定」で次の2つの環境変数を追加します。
TEMP=/opt/tmp
TMPDIR=/opt/tmp
また一度インストールに失敗したときには、oracleユーザーの.bash_profileに環境変数を追加します。
# su - oracle
$ vi .bash_profile
export TEMP=/opt/tmp
export TMPDIR=/opt/tmp
CD-ROMドライブのDMA転送がONになっていると、コンピュータによってはインストールできないことがあります。そのためONになっているときにはOFFにします。ただし再起動するとリセットされるので/etc/init.d/rc.localに追加しておくことをお勧めします。
MIRACLE LINUX Standard Edition のデフォルトはOFFなので、設定する必要はありません。
# hdparm -d /dev/cdrom /dev/cdrom: using_dma = 1 (on) # hdparm -d0 /dev/cdrom ONになっているのでOFFにします。 /dev/cdrom: setting using_dma to 0 (off) using_dma = 0 (off)
Oracle9i Database Release 2(9.2)では、JDKはOracleのメディアに含まれているので、JDKのインストールは不要です。次のセクションに進んでください。
Oracle9i Database Release 1(9.0.1)をインストールすると、デフォルトでは、JDKのインストール先ディレクトリを入力するように求められます。これは、Oracle9i Databaseのコンポーネントの1つであるOracle HTTP ServerのApache JServが、JDKを使用するためです。Oracle9i Databaseは、Sun JDK1.3.1もしくはBlackdown JDK1.1.8に対応しています。今回はSun JDK1.3.1を使用することにします。なおJDKは、次の方法で入手できます。
MIRACLE LINUX V2.1のインストールCD
MIRACLE LINUX V2.1では、インストールニューの「標準的オラクルRDBMS用サーバ」や「多機能サーバ」など、「デベロップメント」グループを含むインストールオプションを選択した場合、JDKは自動的にインストールされます。またシンボリックリンクも自動的に作成されます。したがってMIRACLE LINUX V2.1では、ここで説明しているJDKのインストール作業は不要です。次のセクションに進んでください。JDKがインストールされているかどうかは、次のコマンドで確認できます。何かファイルが表示されたときには、インストール済みです。
$ ls -l /usr/lib/jdk
MIRACLE LINUX V2.0のコンパニオンCD
コンパニオンCDの/Java/Sun 配下にあります。ハードディスクにコピーしてご使用ください。インストール方法は、下記の「JDKのインストール」をご覧ください。
Red Hat Linux Advanced Server 2.1 (powered by MIRACLE)
Red Hat Linux Advanced Server 2.1 (powered by MIRACLE)をインストールすると、IBM JDK1.3.1がインストールされます。ただし、このIBMのJDKはOracleのサポート対象外です。そのため付属のMIRACLE value CDに収録されているSUN JDK1.3.1をインストールしてください。インストールされているディレクトリは次の通りです。インストールされているかどうかは、lsコマンドやrpmコマンドでご確認ください。
Oracle9i DatabaseがサポートするJDKについては、Oracle9i Databaseのリリースノートや日本オラクル社のWebページなどをご確認ください。
JDKがお手元に無いときには、http://java.sun.comよりJDKをダウンロードします。なおJDKは、J2SEやJ2SDKと表記されることがあります。ここではJava2SDK Standard Edition v1.3.1_04 をダウンロードしたものとして話を進めます。なお、バージョン番号末尾の「04」は、リリース番号です。このリリース番号は、ダウンロード時期によってリリースアップしています。そのときには、その新しいリリースを使用してください。
/tmpなどの、空きのあるディレクトリにコピーします。JDKのファイルに実行権を与えます。
$ su -
# chmod +x j2sdk-1_3_1_04-linux-i586-rpm.bin
実行すると使用権許諾の条項が表示されたあとに、質問が表示されます。同意できるときには「yes」と入力します。
# ./j2sdk-1_3_1_04-linux-i586-rpm.bin 使用権許諾に関する情報の表示... ... Do you agree to the above license terms? [yes or no] yes Unpacking... Checksumming... 0 0 Extracting... UnZipSFX 5.40 of 28 November 1998, by Info-ZIP (Zip-Bugs@lists.wku.edu). inflating: jdk-1.3.1_04.i586.rpm Done. |
rpm形式のファイルが生成されるので、これをインストールします。Java2SDK Standard Edition v1.3.1_04 の場合、/usr/java/jdk1.3.1_04ディレクトリにインストールされます。
# rpm -ivh jdk-1.3.1_04.i586.rpm
なおインストール後は、次のようにシンボリックリンクを作成することをお勧めします。この作成したシンボリックリンクをJDKのインストール先として指定することによって、JDKのバージョンアップに柔軟に対応できるようになります。
# ln -s /usr/java/jdk1.3.1_04 /usr/lib/jdk
MIRACLE LINUX のカーネルパラメータは、Oracleデータベースに最適化されているので、ここで説明する作業は不要です。ただしDatabase Configuration Assistantでデータベースが作成できないなどの障害が発生したときには、搭載メモリのサイズにかかわらず次の値を設定してみてください。
kernel.shmmax =2147483648
Red Hat Linux Advanced Server 2.1(powered by MIRACLE)をご使用の場合は、次のコマンドで確認してください。特にshmmaxは、搭載メモリの1/2以上になるように設定する必要があります。
# cat /proc/sys/kernel/shmmax # cat /proc/sys/kernel/sem # cat /proc/sys/fs/file-max
変更するパラメータを/etc/sysctl.confファイルに追加します。/etc/sysctl.confファイルに次の3行を追加します。今回の例は512MBのメモリを搭載している場合です。ご使用のコンピュータに合わせて変更してください。
# vi /etc/sysctl.conf kernel.shmmax = 268435456 ←256MBです。 kernel.sem = 250 32000 100 128 fs.file-max = 65536
変更を保存したら、-pオプションで動的に反映します。
# sysctl -p kernel.shmmax = 261906432 kernel.sem = 250 32000 100 128
Oracleは、インストール時にモジュールのリンクを行ないます。そのためgccやbinutilsなどのパッケージが必要です。必要なパッケージが不足していると、インストールに失敗することがあります。1つでも不足しているときには個別にインストールします。
必要なパッケージがインストールされていることを確認します。各パッケージのバージョン番号やリリース番号は、パッチ適用の有無やディストリビューションによって異なるので気にしないでください。
# rpm -q kernel-headers gcc cpp glibc-devel binutils kernel-headers-2.4.9-e.3 gcc-2.96-108.1 cpp-2.96-108.1 glibc-devel-2.2.4-26 binutils-2.11.90.0.8-12
不足しているパッケージがあるときには、LinuxのCD-ROMから追加インストールします。各パッケージは、CD-ROMのRedHat/RPMSやMiracle/RPMSというディレクトリにあります。次はRed Hat Linux Advanced Server 2.1(pwered by MIRACLE) の例です。
1枚目のCD-ROM # cd /mnt/cdrom/RedHat/RPMS # rpm -ivh kernel-headers # eject 2枚目のCD-ROM # cd /mnt/cdrom/RedHat/RPMS # rpm -ivh gcc cpp glibc-devel binutils
root でログインして、OracleのインストールメディアをCD-ROMドライブにセットします。デスクトップのCD-ROMアイコンを右クリックして[マウント]を選択するか、次のコマンドを実行することでCD-ROMをマウントできます。Red Hat Linux の場合には、自動マウントします。
$ su -
# mount /mnt/cdrom
Install Navigator for Oracle を起動するには、以下の3つの方法があります。いずれの場合も、必ずユーザー root で行ってください。
デスクトップの「インストール ナビゲータ for Oracle 」アイコンからの起動
GNOME メインメニューからの起動
GNOME メインメニューから 「プログラム」→「システム」を選択し、
ポップアップメニューの「インストール ナビゲータ for Oracle 」を
クリックします。
コマンドラインからの起動
次のコマンドを実行します。
# oranavi
Install Navigator for Oracle の起動画面が表示されます。
実行する項目を選択し、[次] をクリックしてください。
Oracleのインストールメディアを指定します。ローカルマシンのハードディスク上、もしくはネットワーク上のほかのマシンにあるときには、runInstallerのあるディレクトリを指定します。
![]() |
画面をクリックすると 「ソースメディアの選択」画面の 拡大画面が表示されます。 |
エラー |
---|
エラー |
---|
[前] をクリックすると「項目の選択」画面に戻ります。
[閉じる] をクリックすると Install Navigator for Oracle の
終了を確認する画面 が表示されます。
終了してよければ [OK] を、終了しない場合は [キャンセル] をクリックします。
インストールしようとするOracle製品のバージョンが表示されます。このままでよいときには[OK]をクリックします。インストールしようとしているものではないときには、[キャンセル]をクリックします。
インストールしようとするバージョンであることを確認して [OK] をクリックします。
[キャンセル] をクリックすると、
[CD-ROM] を選択していた場合には正しい CD-ROM の挿入を促す
画面が表示されます。
正しい CD-ROM を CD-ROM ドライブに入れ、[OK] をクリックします。
この画面で
[キャンセル] をクリックすると、「ソースメディアの選択」画面に戻ります。
[ハードディスク] を選択していた場合には正しい「パス」の入力を促す
画面が表示されます。
[OK] をクリックすると「ソースメディアの選択」画面に戻ります。
Oracle のユーザーアカウント情報入力画面が表示されます。
必要に応じて内容を修正して、[次] をクリックします。
前の画面の入力情報から修正したい場合には、[前] をクリックします。
[閉じる] をクリックすると Install Navigator for Oracle の
終了を確認する画面 が表示されます。
終了してよければ [OK] を、終了しない場合は [キャンセル] をクリックします。
警告 |
---|
Oracle のユーザー属性情報入力画面が表示されます。
必要があれば修正して、[次] をクリックします。
前の画面の情報を修正したい場合は、[前] をクリックします。
[閉じる] をクリックすると Install Navigator for Oracle の
終了を確認する画面 が表示されます。
終了してよければ [OK] を、終了しない場合は [キャンセル] をクリックします。
エラー |
---|
Oracle 用の環境変数入力画面が表示されます。
NLS_LANG 等、他の環境変数を独自に設定したい場合は、[その他の環境変数に典型的な値を設定します] をクリックしてチェックをはずしてください。
必要があれば修正を行って、[次] をクリックします。
前の画面の情報を修正したい場合は、[前] をクリックします。
[閉じる] をクリックすると Install Navigator for Oracle の
終了を確認する画面 が表示されます。
終了してよければ [OK] を、終了しない場合は [キャンセル] をクリックします。
[その他の環境変数に典型的な値を設定します] を選択した場合には(既定値)、
「Apache 用の環境変数の設定」に進みます。
Oracle 用の環境変数 NLS_LANG 設定画面が表示されます。
表示されているものから選択する場合はその値をクリックし、表示されているもの以外に設定したい場合は、[その他] をクリックして入力欄に値を入力して、[次] をクリックします。
NLS_LANG設定のヒント 「NLS_LANG=Japanese_Japan.JA16EUC」と設定した場合、日本語のメッセージが選択されるため、コンソール上でOracleを使用すると文字化けが発生します。これはX-Windowを起動する前の標準コンソールが日本語に対応していないためです。konを使用すればコンソール上でも日本語を表示できますが、データベースの自動起動/停止時のメッセージは、コンソール上に出力されるため、やはり文字化けは発生してしまいます。この文字化けは表示上の話しですので、使用上の問題はありません。また起動/停止時のログは /var/log/boot.log に保存されますので、あとで確認することもできます メッセージを英語にすることで、自動起動/停止時の文字化けの問題を回避できます。メッセージを英語表示にするときには、NLS_LANGに次のいずれかの値を設定します。
insert into foo values('02-12-31') また後者のように、言語(NLS_LANGの先頭部分)だけをAmericanにすることによって、メッセージだけを英語にして、日付などの表示はYYMMDDのような日本形式を使用することもできます。 |
追加される Oracle 用の環境変数のリストが表示されます。
表示された環境変数の設定を .bash_profile に追加してもよい場合は、
[はい] が選択されている状態(既定値)で [次] をクリックします。
既に示された環境変数の設定が追加されている場合は、
[いいえ] をクリックしてから [次] をクリックします。
他の環境変数の定義を設定することができます。
左の欄に設定したい環境変数名を入力し、
右の欄にその環境変数に設定したい値を入力します。
設定したいすべての環境変数(最大8個)の名前と値を入力したら、
[適用] をクリックしてから、[次] をクリックします。
設定する環境変数がない場合は、[次] をクリックしてください。
設定される環境変数の一覧が表示されます。
確認して [OK] をクリックします。
Oracle データベースのための環境変数を Apache の設定ファイルに追加します。
追加してよければ [はい] が選択されている状態(既定値)で
[次] をクリックします。
既に Oracle をインストールしてある等、
Apache の設定に定義を追加する必要がない場合は
[いいえ] をクリックしてから [次] をクリックします。
Oracle DBMS のインストールを開始するかどうかの確認画面が表示されます。
すぐにインストールを開始する場合は [次] をクリックします。
もう一度設定項目等を確認したい場合は [前] をクリックします。
インストールを開始する前に他の設定等を行う場合は [閉じる] をクリックします。
Oracle Universal Installerが起動します。[次へ]をクリックして、先に進みます。
インベントリを格納するディレクトリを指定します。
Oracle データベースのインストール管理者用のグループ名を指定します。一般には「oinstall」を指定します。入力し終わったら [Next] をクリックします。
このコンピュータにはじめてOracleをインストールするときには、rootユーザーで、/tmp/orainstRoot.shを実行するように表示されます。kterm を起動し、次のシェルスクリプトを実行します。
# /tmp/orainstRoot.sh
シェルスクリプトが終了したら、[続行]ボタンをクリックします。
Oracleのインストール元とインストール先のディレクトリが表示されます。通常は、このまま[次へ]をクリックして、先に進みます。
インストールする種類を選択します。Oracle9i Databaseをインストールするときには、一番上の[Oracle9i Database]を選択して、[次へ]をクリックします。
インストールするタイプを選択します。なおStandard Editionとは、従来のWorkgroup Serverに相当する製品です(Oracle9i から日本でも名称が変更になりました)。ここでは[Enterprise Edition]を選択します。
インストールするデータベースの種類を選択します。ここでは[General Purpose]を選択します。
グローバルデータベース名とデータベースのSIDを入力します。SIDには、環境変数ORACLE_SIDに指定した値、グローバルデータベース名には、SID+ドメイン名を指定します。
この画面は、Oracle9i Database Release 2(9.2)だけで表示されます。
データベースのデータファイルの先となるディレクトリを指定します。
デフォルトのキャラクタセットでよければ、そのまま[次へ]をクリックします。デフォルト以外を指定するときには、[Choose one of common character sets]を選択し、必要なキャラクタセットを指定してください。
この画面は、Oracle9i Database Release 1(9.0.1)だけで表示されます。
JDKがインストールしてあるディレクトリを指定します。JDKインストール時にシンボリックリンクを作成していますので「/usr/lib/jdk」を指定します。
インストールするモジュールの一覧が表示されます。これでよいときには[インストール]をクリックしてください。インストールが開始されます。
なおOracle9i Database Release 1(9.0.1)とRed Hat Linux Advanced Server 2.1 (powered by MIRACLE)の組み合わせでは、CD-ROMの3枚目でエラーが発生します。対応方法は、後述するRed Hat Linux使用時の注意事項をご覧ください
Oracle9i DatabaseのCD-ROMは3枚組みです。そのためインストール中に、次のようなCD-ROMを交換するメッセージが表示されます。そのときには、次のいずれかの方法でCD-ROMを取り出してください。
CD-ROMをセットしたら、mountコマンドもしくはCD-ROMアイコンでCD-ROMをマウントします。
Oracle9i Database Release 1(9.0.1)とRed Hat Linux Advanced Server 2.1 (powered by MIRACLE)の組み合わせでインストールしたときには、CD-ROMの3枚目で次のエラーが発生することが報告されています。
「Makeファイル/opt/oracle/product/9.0.1/plsql/lib/ins_plsql.mkのターゲットinstallを起動中にエラーが発生しました。」
これはRed Hat Linux上のldコマンドの互換性の問題によって発生するものです。このエラーが発生したときには、下記の手順で操作することで対応できます。
エラーのダイアログが表示されたら、Oracleオーナーで新しいウィンドウを開きます。
カレントディレクトリを$ORACLE_HOME/bin に変更します。
$ORACLE_HOME/bin にあるgenclntsh スクリプトのバックアップを取ります。
エディタ(vi など)を起動し、genclntsh スクリプトの147 行目の"-z def"の記述を削除します。
Oracle のライブラリを作成するためにスクリプトgenclntsh を実行します。実行には時間がかかります。
Oracle Universal Installerのエラーダイアログに戻り、「再試行」ボタンをクリックしてインストールを続けます。
例: $ORACLE_HOME が/opt/oracle/product/9.0.1/の場合には、次のようになります。
# su - oracle ←Oracleインストール用アカウント $ cd $ORACLE_HOME/bin $ cp genclntsh gencltsh.ORIG $ vi genclntsh $ ./genclntsh |
インストールが終わると、root.shを実行するように表示されます。画面の指示に従って、rootユーザーでroot.shを実行します。
# /opt/oracle/product/9.2.0/root.sh
kterm 上での実行が終了したら、「セットアップ権限」ウィンドウの[OK]ボタンをクリックします。
先ほどの画面でOKをクリックすると、各種構成ツールが自動的に実行されます。順調に進んでいるときには、このまま何もしなくても大丈夫です。
注意: このとき各ツールのステータスが「処理中です(in progress)」になったまま、全然進まないことがあります。そのようなときには中止したい構成ツールを選択し、[中止(STOP)]を押して、そのツールの実行を停止してください。それでも状況が変わらないときには、ウィンドウ右上の終了ボタンをクリックしてインストーラーを強制終了してください。インストールが正常していない旨のメッセージが表示されますが、Oracle自体のインストールは正常に終了しています。インストール終了後、各ツールを個別に起動して再設定するか、手動で設定してください。 |
各構成ツールが順調に終了すると、Database Configuration Assistantが自動的に起動しデータベースを作成します。
データベース作成中にORA-3113が発生した場合は、カーネルパラメータshmmaxが小さい可能性があります。カーネルパラメータの変更で、もう一度確認してください。
Oracle9i Database Release 1(9.0.1)では、データベースの作成が終わると次の画面が表示されます。[終了]をクリックしてウィンドウを閉じます。
この画面は、Oracle9i Database Release 2(9.2)だけで表示されます。
データベースの作成が終わると、パスワードの入力画面が表示されます。SYSとSYSTEMのパスワードを入力します。CHANGE_ON_INSTALLやMANAGERといった従来のパスワードは使用できないので注意してください。
これでインストールは終了です。[終了]をクリックして、インストーラーを終了します。
Copyright(C) 2000-2004 MIRACLE LINUX CORPORATION