Oracle8i R8.1.7のインストール

 ここではInstall Navigator for Oracleを使用して、Oracle8i R8.1.7をインストールする方法を解説します。詳細につきましては、Oracle8i R8.1.7のインストールガイドおよびリリースノートをご覧ください。


目次

  1. 準備
  2. インストール要件を確認する
  3. stubsパッチとJRE/OUIパッチについて
  4. JDKのインストール
  5. Oracle CD-ROM のマウント
  6. Install Navigator for Oracle の起動
  7. 項目の選択
  8. ソースメディアの選択
  9. バージョンの確認
  10. JDK の確認
  11. ユーザーアカウント情報の入力
  12. ユーザー属性情報の入力
  13. Oracle 用環境変数の設定
  14. NLS_LANG の設定
  15. Oracle 用環境変数の追加
  16. 他の環境変数の設定
  17. 環境変数の確認
  18. Apache Web Server 用環境変数の設定
  19. Oracle のインストール確認
  20. Oracle Universal Installer の起動
  21. File Locations の確認
  22. UNIX Group 名の指定
  23. シェルスクリプトの実行 -Part1-
  24. 製品の選択
  25. インストールタイプの選択
  26. インストールするコンポーネントの選択
  27. Oracle 以外のコンポーネントの設定
  28. 特権グループの設定
  29. 認証方法の選択
  30. データベースの作成
  31. JDK のパスの設定
  32. Oracle インストールサマリ
  33. Oracle のインストール
  34. シェルスクリプトの実行 -Part2-
  35. Net8 のコンフィギュレーション
  36. Oracle インストールの終了
  37. PSR(Patch Set Release)の適用
  38. stubsパッチ、JRE/OUIパッチの適用
  39. データベースの作成
  40. データベースの種類の選択
  41. データベースの作成方法の選択
  42. データベース名とSIDの設定
  43. インストールの終了
  44. データベースへの接続確認


    1. 準備
    2.  Oracle のインストール作業に入る前に、以下のものを準備してください。またOracle8iに付属の「リリースノート」には、制限事項や注意事項が記載されているので、必ず目を通してください。

      1. Oracle CD-ROM
      2. Oracle インストール用アカウント名 を決めておく。
        既定値は oracle です。アカウントの作成は不要です。
      3. Oracle インストール用グループ名 を決めておく。
        既定値は oinstall です。グループの作成は不要です。
      4. Oracle データベース管理者用グループ名を決めておく。
        既定値は dba です。グループの作成は不要です。
      5. 作成する Oracle データベースの SID を決めておく。
        既定値は orcl です。
        SID とは、Oracle データベースの名前で、 Oracle データベースをコンピュータ上でユニークに識別するためのものです。
      6. Oracle データベースを格納する場所 ( パス名 ) を決めておく。
        Oracle8i R8.1.7 の場合の既定値は /opt/oracle/product/8.1.7 です。


    3. インストール要件を確認する
    4.  Oracle8i R8.1.7 をインストールするには、下記の要件を満たしている必要があります。

      Oracle8i R8.1.7
      CPU Pentium200MHz以上
      メモリ 128MB以上
      ディスク空き容量 1GB以上
      /tmpに100MB以上
      スワップ領域 搭載メモリの2倍、もしくは400MB以上の大きい方以上

    5. stubsパッチとJRE/OUIパッチについて
    6. glic2.2ベースもしくはkernel2.4ベースのディストリビューションを使用するときには、必ずお読みください。

       Oracle8i R8.1.7は、glibc2.1.3をベースとしています。そのためMIRACLE LINUX V2.xなどのglibc2.2ベースのLinuxディストリビューションを使用するときには、Oracle社が提供するglibc-2.1.3-stubsパッチ(stubsパッチ)が必要です。それ以外にも、Network Configuration AssistantなどのJavaベースのユーティリティが動作しないことがあります。そのときには、さらにOracle社が提供するJRE/OUIパッチが必要です。

      • stubsパッチやJRE/OUIパッチは、次の方法で入手できます。これらのパッチの詳細は、パッチに同梱されるREADME等をご覧ください。

        入手先stubsパッチJRE/OUIパッチ
        米国 Oracle Technology Network(http://otn.oracle.com)
          トップページ画面左のDownloads
          →画面下にあるArchived ProductsのOracle8i
          →Oracle8i Enterprise Edition Release 3 (8.1.7.0.1) for Linux
        ×
        Oracle Database 8i (8.1.7) for Linux CD Pack V2の「patch CD-ROM for Red Hat 7.0」 ×
        Oracle Database 8i (8.1.7) for Linux CD Pack V3以降の「patch CD-ROM for Red Hat 7.x and MIRACLE LINUX 2.0」

      • なお保守契約者向けに配布されているパッチセットリリース(PSR)を適用した場合は、glibc-2.1.3-stubsパッチを再度適用する必要があります。詳細は、Oracle製品の保守契約を締結しているサポートセンターへお問い合わせください。

      • Install Navigator for Oracleを使わずにOracle8iをインストールするときには、.bash_profileなどに環境変数を設定してください。環境変数が不足していると、インストーラーを起動できないことがあります。kernel2.4ベースのディストリビューションでは、Oracleのインストールに必要な通常の環境変数に加えて、「LD_ASSUME_KERNEL=2.2.5」を追加する必要があります。

        export LD_ASSUME_KERNEL=2.2.5
        


    7. JDKのインストール
    8.  Oracle8i R8.1.7 の Oracle HTTP Server Powered by Apacheをインストールする場合には、JDK 1.1.8 が必要です。Oracle8i R8.1.7 をインストールする前に、以下の手順で JDK 1.1.8 をインストールしてください。なお、Oracle HTTP Server をインストールしたくないときには、カスタムでインストールを行ない、明示的にインストールするコンポーネントを選択する必要があります。

      1. ブラウザに次の URL を入力します。
        http://www.ibm.com/developerworks/java/jdk/118/linux/

      2. 表示される画面右端の「Register and download」をクリックします。

      3. はじめてダウンロードするときには、「1. I have not registered before」 を選択してユーザー登録を行います。
        すでにユーザー登録をしたことがあるときには、 ユーザー ID とパスワードを入力します。

      4. 最終的にダウンロード可能なソフトウェアの一覧が表示されます。
        その中から次のソフトウェアをダウンロードします。
        IBMJava118-SDK-1.1.8-5.0.i386.rpm

      ダウンロードしたファイルを次の手順でインストールします。

      # rpm -Uvh IBMJava118-SDK-1.1.8-5.0.i386.rpm
      # ln -s /usr/jdk118 /usr/lib/java


    9. Oracle CD-ROM のマウント
    10.  OracleのCD-ROMをマウントします。Oracle製品のCD-ROMをCD-ROMドライブに入れ、以下のコマンドを実行します。

        $ mount /mnt/cdrom

       ネットワーク上の他のコンピュータに格納されているOracle CD-ROM の内容を、NFS などの機能を利用してインストールする場合は、CD-ROM をマウントする必要はありません。


    11. Install Navigator for Oracle の起動
    12.  Install Navigator for Oracle を起動します。rootユーザーでログインし、次のいずれかの方法で起動します。

      • GNOME メインメニューから[プログラム]→[システム]を選択し、[インストール ナビゲータ for Oracle]を選択する。
      • 画面左にある[インストール ナビゲータ for Oracle]のアイコンをダブルクリックする。


    13. 項目の選択
    14.  Install Navigator for Oracle の起動画面が表示されます。

      メニュー

      • Oracle DBMS のインストール
         Oracle データベースのインストールを行います。

      • Oracle iAS(Application Server) のインストール
         Oracle アプリケーションサーバーのインストールを行います。

      • Oracle データベース自動起動/停止の設定
         Oracle データベースの起動/停止と、 システムの起動/停止が連動するように設定します。
         先に Oracle DBMS のインストールを実行してください。

       選択する項目にカーソルを合わせてクリックし、 [次] をクリックしてください。
       「Oracle データベースの自動起動/停止の設定」を選択した場合は、 データベース・サーバーの自動起動と自動停止 へ進んでください。


    15. ソースメディアの選択
    16.  ソースメディアを選択するウィンドウが表示されます。

      ソースメディアの選択 画面をクリックすると
      「ソースメディアの選択」画面の
      拡大画面が表示されます。

      • CD-ROM
         Oracle CD-ROM からインストールします。
         CD-ROM を CD-ROM ドライブに入れ、[次] をクリックします。

        エラー

        • Oracle CD-ROM が CD-ROM ドライブに入っていない場合には、 エラー が表示されます。
          Oracle CD-ROM を CD-ROM ドライブに入れてから [OK] をクリックしてください。
          [キャンセル] をクリックすると「ソースメディアの選択」画面に戻ります。

        • Oracle CD-ROM ではない CD-ROM が CD-ROM ドライブに入っている場合には、 エラー が表示されます。
          CD-ROM を確認して、Oracle CD-ROM を CD-ROM ドライブに入れてから、 [OK] をクリックします。
          CD-ROM からのインストールを取り止める場合は、[キャンセル] をクリックします。

        • 対応していないバージョンの CD-ROM が CD-ROM ドライブに入っている場合には、 エラー が表示されます。
          [OK] をクリックすると CD の置換を促す画面 が表示されます。 CD-ROM を確認して、対応している Oracle の CD-ROM を CD-ROM ドライブに入れてから、 [OK] をクリックします。
          CD-ROM からのインストールを取り止める場合は、[キャンセル] をクリックします。

      • ハードディスク
         お使いのコンピュータのハードディスクに格納されている Oracle CD-ROM の内容を使ってインストールする場合、 またはネットワークでつながっている他のコンピュータ上に格納されている Oracle CD-ROM の内容をネットワークを利用してインストールする場合に選択します。
         この場合は、インストールしようとするコンピュータの CD-ROM ドライブを使わずにインストールができます。
         [ハードディスク]を選択し、 Oracle CD-ROM の内容が格納されているディレクトリのパス名を「パス」に指定し、 [次] をクリックします。
         なお、ネットワークを利用してインストールする場合は、 あらかじめ他のコンピュータのファイルシステムをマウントしておく必要があります。

        エラー

        • Oracle CD-ROM の内容が指定されたパスに入っていない場合には、 エラー が表示されます。
          [OK] をクリックして、指定したパス名を確認してください。

       [前] をクリックすると「項目の選択」画面に戻ります。
       [閉じる] をクリックすると Install Navigator for Oracle の 終了を確認する画面 が表示されます。 終了してよければ [OK] を、終了しない場合は [キャンセル] をクリックします。


    17. バージョンの確認
    18.  指定したメディアに格納されている Oracle のバージョン番号が表示されます。

      バージョンの確認

       インストールしようとするバージョンであることを確認して [OK] をクリックします。
       もし、インストールしようとしていたものではない場合には、 [キャンセル] をクリックしてください。 「ソースメディアの選択」画面に戻ります。
       なお、Install Navigator for Oracle が対象としている Oracle Database のバージョンは、 「R8.1.7」、「R9.0.1」です。

       [キャンセル] をクリックすると、 [CD-ROM] を選択していた場合には正しい CD-ROM の挿入を促す 画面が表示されます。 正しい CD-ROM を CD-ROM ドライブに入れ、[OK] をクリックします。 この画面で [キャンセル] をクリックすると、「ソースメディアの選択」画面に戻ります。
       [ハードディスク] を選択していた場合には正しい「パス」の入力を促す 画面が表示されます。 [OK] をクリックすると「ソースメディアの選択」画面に戻ります。


    19. JDK の確認
    20.  Oracle の実行に必要な JDK がない場合には、以下の画面が表示されます。

      JDK が見つからない

       Oracle のインストールには問題ありませんので、 [OK] をクリックして先に進みます。 Oracle を実行する前に JDK をインストールしてください。



    21. ユーザーアカウント情報の入力
    22.  Oracle のユーザーアカウント情報入力画面が表示されます。

      ユーザーアカウント情報の入力

      • インストール用グループ
         Oracle のインストール用グループ名です。
         既定値として「 oinstall 」が設定されています。

      • 管理者用グループ
         Oracle の管理者用グループ名です。
         既定値として「 dba 」が設定されています。

      • ユーザー名
         Oracle のインストールおよび管理用ユーザー名です。
         既定値として「 oracle 」が設定されています。

       必要に応じて内容を修正して、[次] をクリックします。
       前の画面の入力情報から修正したい場合には、[前] をクリックします。
       [閉じる] をクリックすると Install Navigator for Oracle の 終了を確認する画面 が表示されます。 終了してよければ [OK] を、終了しない場合は [キャンセル] をクリックします。

      警告

      • 同じ名前のユーザーが既に存在するときには、 警告画面が表示されます。
        既存のユーザーを利用してよければ [OK] をクリックしてください。 ただし、そのユーザーは少なくとも「dba」グループに属している必要があります。
        他のユーザー名を使用する場合は [キャンセル] をクリックします。


    23. ユーザー属性情報の入力
    24.  Oracle のユーザー属性情報入力画面が表示されます。

      ユーザーアカウント情報の入力

      • パスワード
         ユーザー名に対するパスワードを設定します。

      • パスワード(再入力)
         パスワードの確認のため再度同じパスワードを入力します。

      • ホームディレクトリ
         ユーザーのホームディレクトリを設定します。
        既定値として「/home/ユーザー名」が設定されています。

       必要があれば修正して、[次] をクリックします。
       前の画面の情報を修正したい場合は、[前] をクリックします。
       [閉じる] をクリックすると Install Navigator for Oracle の 終了を確認する画面 が表示されます。 終了してよければ [OK] を、終了しない場合は [キャンセル] をクリックします。

      エラー

      • パスワードが入力されていない場合には、 エラー が表示されます。 [OK] をクリックして、 パスワードを2回入力してください。
      • 2回入力されたパスワードが一致しない場合には、 エラー が表示されます。 [OK] をクリックして、 もう一度パスワードを2回入力し直してください。


    25. Oracle 用環境変数の設定
    26.  Oracle 用の環境変数入力画面が表示されます。

      環境変数の設定

      • ORACLE_BASE
         Oracle データベースに必要な情報などを格納するディレクトリです。

      • ORACLE_HOME
         Oracle のソフトウェアを格納するディレクトリです。
         ORACLE_BASE 配下のディレクトリ名を指定します。

      • ORACLE_SID
         同一コンピュータ上でデータベースをユニークに認識するための名前です。

       NLS_LANG 等、他の環境変数を独自に設定したい場合は、 [その他の環境変数に典型的な値を設定します] をクリックしてチェックをはずしてください。

       必要があれば修正を行って、[次] をクリックします。
       前の画面の情報を修正したい場合は、[前] をクリックします。
       [閉じる] をクリックすると Install Navigator for Oracle の 終了を確認する画面 が表示されます。 終了してよければ [OK] を、終了しない場合は [キャンセル] をクリックします。

       [その他の環境変数に典型的な値を設定します] を選択した場合には(既定値)、 「Apache Web Server 用環境変数の設定」に進みます。


    27. NLS_LANG の設定
    28.  Oracle 用の環境変数 NLS_LANG 設定画面が表示されます。

      NLS_LANGの設定

       表示されているものから選択する場合はその値をクリックし、 表示されているもの以外に設定したい場合は、 [その他] をクリックして入力欄に値を入力して、[次] をクリックします。
       前の画面の情報を修正したい場合は、[前] をクリックします。
       [閉じる] をクリックすると Install Navigator for Oracle の 終了を確認する画面 が表示されます。 終了してよければ [OK] を、終了しない場合は [キャンセル] をクリックします。

      NLS_LANG設定のヒント

       「NLS_LANG=Japanese_Japan.JA16EUC」と設定した場合、日本語のメッセージが選択されます。そのためコンソール上でOracleを使用すると文字化けが発生します。これはX-Windowを起動する前の標準コンソールが日本語に対応していないためです。konを使用すればコンソール上でも日本語を表示できますが、データベースの自動起動/停止時のメッセージは、コンソール上に出力されるため、やはり文字化けは発生してしまいます。この文字化けは表示上のことなので、使用上の問題はありません。また起動/停止時のログは /var/log/boot.log に保存されますので、あとで確認することもできます

       しかしながらこれがイヤな方もいると思います。英語のメッセージを表示したいときには、NLS_LANGに次のいずれかの値を選択します。

      • American_America.JA16EUC
      • American_Japan.JA16EUC
       ただし前者の場合、地域(NLS_LANGの2番目の部分)もAmericaになっているので、日付のデフォルト表示形式が欧米形式になり、次のようなSQL文は失敗します。この問題を回避するには、DATE型カラムへのインサートにTO_DATE関数を使用する方法があります。

      insert into foo values('02-12-31')

       また後者のように、言語(NLS_LANGの先頭部分)だけをAmericanにすることによって、メッセージだけを英語にして、日付などの表示はYY-MM-DDのような日本形式を使用することもできます。


    29. Oracle 用環境変数の追加
    30.  追加される Oracle 用環境変数のリストが表示されます。

      Oracle環境変数の追加

       表示された環境変数の設定を .bash_profile に追加してもよい場合は、 [はい] が選択されている状態(既定値)で [次] をクリックします。
       既に示された環境変数の設定が追加されている場合は、 [いいえ] をクリックしてから [次] をクリックします。
       [閉じる] をクリックすると Install Navigator for Oracle の 終了を確認する画面 が表示されます。 終了してよければ [OK] を、終了しない場合は [キャンセル] をクリックします。


    31. 他の環境変数の設定
    32.  他の環境変数の定義を設定することができます。

      他の環境変数の設定

       左の欄に設定したい環境変数名を入力し、 右の欄にその環境変数に設定したい値を入力します。
       設定したいすべての環境変数(最大8個)の名前と値を入力したら、 [適用] をクリックしてから、[次] をクリックします。
       設定する環境変数がない場合は、[次] をクリックしてください。
       [閉じる] をクリックすると Install Navigator for Oracle の 終了を確認する画面 が表示されます。 終了してよければ [OK] を、終了しない場合は [キャンセル] をクリックします。


    33. 環境変数の確認
    34.  設定される環境変数の一覧が表示されます。

      環境変数の一覧

       確認して [OK] をクリックします。
       もし、修正したいものがある場合には、一旦 [OK] をクリックして、 「Apache Web Server 用環境変数の設定」画面で [前] をクリックします。


    35. Apache Web Server 用環境変数の設定
    36.  Oracle データベース用環境変数の定義を Apache の設定に追加します。

      Apache への追加

       追加してよければ [はい] が選択されている状態(既定値)で [次] をクリックします。
       既に Oracle をインストールしてある等、 Apache の設定に定義を追加する必要がない場合は [いいえ] をクリックしてから [次] をクリックします。

       [前] をクリックすると、 「Oracle データベース用環境変数の設定」画面で [その他の環境変数に典型的な値を設定します] を選択した場合には、 「Oracle データベース用環境変数の設定」画面に、 選択しなかった場合には、 「他の環境変数の設定」画面に戻ります。
       [閉じる] をクリックすると Install Navigator for Oracle の 終了を確認する画面 が表示されます。 終了してよければ [OK] を、終了しない場合は [キャンセル] をクリックします。


    37. Oracle のインストール確認
    38.  Oracle DBMS のインストールを開始するかどうかの確認画面が表示されます。

      Oracle のインストール確認

       すぐにインストールを開始する場合は [次] をクリックします。
       もう一度設定項目等を確認したい場合は [前] をクリックします。
       インストールを開始する前に他の設定等を行う場合は [閉じる] をクリックします。
       [閉じる] をクリックすると Install Navigator for Oracle の 終了を確認する画面 が表示されます。 終了してよければ [OK] を、終了しない場合は [キャンセル] をクリックします。


    39. Oracle Universal Installer の起動
    40.  Oracle インストール用 Oracle Universal Installer が自動的に起動されます。

      OUI の起動

       [Next] をクリックして先に進みます。


    41. File Locations の確認
    42.  Oracle のインストール元およびインストール先が表示されます。

      インストール元/先の指定

       表示されているパスが正しければ [Next] をクリックします。
       パスを変更したい場合は、パス名の右にある [Browse] をクリックして、 正しいパスを指定します。

       製品情報がロードされます。

      インストール元/先の指定


    43. UNIX Group 名の指定
    44.  Oracle データベース管理者用グループ名を指定します。

      データベース管理者用グループの設定

       一般的には「 oinstall 」を指定します。
       グループ名を入力し [Next] をクリックします。


    45. シェルスクリプトの実行 -Part1-
    46.  /u01/app/oracle/product/8.1.7/orainstRoot.sh (パスはインストールするディレクトリによって変わります) の実行を促すウィンドウが表示されます。

      orainstRoot の実行催促

       kterm を開き、指定されたシェルスクリプトを実行します。

      orainstRoot の実行

      orainstRoot の実行結果

       kterm 上での実行が終了したら、 シェルスクリプトの実行促進ウィンドウの [Retry] をクリックします。


    47. 製品の選択
    48.  インストール可能な製品の一覧からインストールする製品を選択します。

      製品の選択メニュー

       本ガイドでは「Oracle8i Enterprise Edition 8.1.7.0.0」を選択します。
       [Oracle8i Enterprise Edition 8.1.7.0.0] をクリックして、 [Next] をクリックします。


    49. インストールタイプの選択
    50.  一覧からインストールタイプを選択します。

      インストールタイプの選択

       本ガイドでは [Custom] を選択します。 [Custom] をクリックして、[Next] をクリックします。

       ここでは必ず [Custom] を選択してください。 [Custom] を選択しないと日本語リソースをインストールできませんのでご注意ください。


    51. インストールするコンポーネントの選択
    52.  一覧からインストールするコンポーネントを選択します。

      インストールタイプの選択

       まず、日本語を使えるようにするために、画面右上の [Product Languages...] をクリックします。
       言語選択画面が表示されます。

      言語の選択

       「Available Languages」のスクロールバーをドラッグして下に移動し、 [Japanese] を表示させ、[Japanese] をクリックします (設定図)。

       [>] をクリックして [Japanese] を「Selected Languages」に移動します (設定図)。

       [OK] をクリックするとコンポーネント一覧に戻ります。
       各コンポーネントのチェックボックスや「Install Status」を参照して、 インストールするコンポーネントに過不足がないか確認し、 必要に応じてチェックボックスをクリックして、 追加または削除します。
       内容を確認したら [Next] をクリックします。


    53. Oracle 以外のコンポーネントの設定
    54.  ORACLE_HOME に依存しないコンポーネントの一覧が表示されます。

      コンポーネントのインストール先の設定

       インストールしようとしているディスクの空き容量、 インストールに必要なディスク容量等を確認します。
       インストール先を変更できるコンポーネントの一覧が表示されますので、 ディスク容量が不足していたり、 インストール先を変更する必要がある場合には、 そのコンポーネントをクリックし、 [Change Location...] をクリックしてインストール先を変更します。
       変更がなければ [Next] をクリックします。


    55. 特権グループの設定
    56.  Oracle データベース用特権グループ名を指定します。

      特権グループの設定

       「ユーザーアカウント情報の入力」で [管理者グループ] に設定したグループ名を指定します。
       本ガイドでは「dba」を設定しましたので、 いずれも [dba] であることを確認して、[Next] をクリックします。


    57. 認証方法の選択
    58.  外部認証が必要な場合には、認証方法を指定します。

       製品によっては以下の画面が表示されない場合があります。

      認証方法の選択

       必要に応じて認証方法をクリックして、[Next] をクリックします。


    59. データベースの作成
    60.  新しいOracle データベースを作成するかどうかを指定します。

      データベースの新規作成

       MIRACLE LINUX V2.xなどの、glibc2.2ベースのディストリビューションを使用するときは、ここでは[No]を選択してください。そしてインストール終了後に、Oracle8i にglibc-2.1.3-stubsパッチを適用してから、dbassistコマンドでデータベースを作成します。パッチを適用する前に、データベースを作成しようとすると、データベースの作成に失敗します。なお、このパッチはOracleに対するパッチであって、OSに対するパッチで無いことに気をつけてください。
       ここでは [No] をクリックし、[Next] をクリックします。


    61. JDK のパスの設定
    62.  JDK をインストールしたパスの設定画面が表示されます。

       選択したオプションによっては、以下の画面が表示されない場合があります。

      JDK home の設定

       JDKのインストール先を指定します。指定したディレクトリが存在しない場合、モジュールをコピーしている途中でワーニングのダイアログが表示されます。
       パスを確認して、[Next] をクリックします。


    63. Oracle インストールサマリ
    64.  インストールされるモジュールのサマリが表示されます。

      インストールサマリー

       内容を確認して [Install] をクリックします。


    65. Oracle のインストール
    66.  Oracle のインストールが始まります。

      Oracle のインストール


    67. シェルスクリプトの実行 -Part2-
    68.  /opt/oracle/product/8.1.7/root.sh (パスはインストールするディレクトリによって変わります) の実行を促すウィンドウ ( タイトル: Setup Privileges ) が表示されます。

      root.sh の実行催促

       「orainstRoot.sh」を実行した kterm から指定されたスクリプトを実行します。

      root.sh の実行

      local bin の指定

       「local bin」のディレクトリの入力要求がありますので、 「/usr/local/bin」でよければそのまま <Enter> キーを押します。
       別なディレクトリにしたい場合は、 そのディレクトリパスを入力して <Enter> キーを押します。

      root.sh の実行結果

       kterm 上での実行が終了したら、 「Setup Privileges」画面の [OK] をクリックします。



    69. Net8 のコンフィギュレーション
    70.  ツールの構成ウィンドウが表示されます。

      ツールの構成

       そのまま [Next] をクリックすると詳細な Net8 の設定ができます。 必要に応じて項目を設定します。

       本ガイドでは、[Perform typical configuration] を選択 ( クリック ) し、 [Next] をクリックします。


    71. Oracle インストールの終了
    72.  Oracle のインストールの終了を示す画面が表示されます。

      インストールの終了

       [Exit] をクリックすると、 終了するかどうかを確認するウィンドウが表示されます。

      終了の確認

       [Yes] をクリックしてインストールを終了します。


    73. PSR(Patch Set Release)の適用
    74.  PSRの適用は、必要な方のみ行なってください。必須の作業ではありません。

       PSRとは、RDBMSに対する修正ファイルをまとめたものです。製品版のOracle8i のCD-PACKには、その購入時期によって、PSR(Patch Set Release)が含まれています。PSRの適用方法は、付属のドキュメントをご覧ください。なおPSRの適用作業は、「インストール」と「スクリプトの実行」という2つの作業から構成されています。スクリプトのは、データベースに対して実行するものですので、まだデータベースを作成していないときには、データベースの作成後にスクリプトを実行します。またPSRを適用することによって、stubsパッチが外れることがあります。そのときにはPSR適用後、再度stubsパッチを適用してください。パッチ関連の詳細は、Oracle製品の保守契約先までお問い合わせください。


    75. stubsパッチ、JRE/OUIパッチの適用
    76.  MIRACLE LINUX V2.xなどのglibc2.2ベースのディストリビューションをご使用のときは、このセクションで説明する作業を行なってください。MIRACLE LINUX V1.1などのglibc2.1ベースのディストリビューションをご使用のときは不要です。

       glibc-2.1.3-stubsパッチを適用します。パッチの入手方法は、前記の3をご覧ください。rootユーザーでログインしたままのときは、一度ログアウトして、ユーザー名 oracle でログインします。

      1. glibc-2.1.3-stubs.tar.gzファイルを入手します。ここではCD Pack V3に同梱されているpatch CD-ROMを使用することにします。

      2. glibc-2.1.3-stubs.tar.gzファイルを$ORACLE_HOMEへコピーします。

        $ cp /mnt/cdrom/RedHat70/glibc-2.1.3-stubs.tar.gz $ORACLE_HOME

      3. glibc-2.1.3-stubs.tar.gzファイルを適用します。

        $ cd $ORACLE_HOME
        $ tar xvfz glibc-2.1.3-stubs.tar.gz
        $ ./setup_stubs.sh

       次にJRE/OUIパッチを適用します。このJRE/OUIパッチは必須ではありません。Network Configuration AssisntantなどのGUIユーティリティを起動できないときに適用してください。

      1. JRE/OUIを、空きのあるディスク上にコピーします。

        $ cp /mnt/cdrom/RedHat71/p2062423_171_LINUX64.zip /tmp

      2. コピーしたパッチを展開します。unzipを実行すると、patch.tarというファイルが解凍されるので、こんどはtarで解凍します。

        $ cd /tmp
        $ unzip p2062423_171_LINUX64.zip
        $ tar xvf patch.tar

      3. 最終的には、JRE_OUIとglibcという2つのサブディレクトリに展開されます。JRE_OUIディレクトリ配下にあるJRE_OUIパッチを適用します。glibc配下のファイルは、既に先ほど適用しているので使用しません(実際には微妙に異なるのでMIRACLE LINUXでは使用しないでください)。カレントディレクトリを変更して、Oracle Universal Installerを起動します。あとは画面の表示にしたがってインストールします。これでパッチの適用は終了です。

        $ cd JRE_OUI/Disk1
        $ ./runInstaller


    77. データベースの作成
    78.  Oracle データベースを作成します。rootでログインしたままのときには、一度ログアウトして、ユーザー名 oracle でログインします。glibc-2.1.3-stubsパッチの適用などで、一度ログアウトしているときには、再度ログアウトする必要はありません。

       Oracle Database Configuration Assistant を利用するために、 dbassist コマンドを実行します。

      dbassist の実行

       Oracle Database Configuration Assistant が起動されます。

      dbassist の起動

       [Next] をクリックして先に進みます。


    79. データベースの種類の選択
    80.  作成するデータベースの種類を選択します。

      データベースの種類

       本ガイドでは、推奨されている [標準] を選択します。
       [標準] がチェックされていることを確認して、 [次へ] をクリックします。


    81. データベースの作成方法の選択
    82.  データベース作成方法を指定します。

      データベース作成方法の選択

       本ガイドでは、データベースを最も早く作れる [CD から既存データベース・ファイルをコピー] を選択します。
       [CD から既存データベース・ファイルをコピー] がチェックされていることを確認して、 [Next] をクリックします。


    83. データベース名とSIDの設定
    84.  グローバル・データベース名と SID を指定します。

      データベース名と SID の設定

       「SID」は、Oracle データベース用環境変数の設定 で「ORACLE_SID」に設定した文字列を指定します。
       グローバル・データベース名は、ネットワーク上でデータベースをユニークに認識するための名前で、 「データベース名.ドメイン名」の形式で指定します。

       [完了] をクリックします。
       データベースの格納場所が表示されます。

      データベース格納場所の確認

       確認して、データベースの作成を開始してよければ [はい] をクリックします。
       続いて、SYS と SYSTEM アカウントのパスワードが表示されます。

      システムパスワードの確認

       確認して [OK] をクリックすると、 データベースの作成が始まります。

      データベースの構築

       データベースの作成が終了すると確認の画面が表示されます。

      データベースの構築終了

       [OK] をクリックして終了します。


    85. インストールの終了
    86.  これでインストールは終了です。 あとは実際に接続できるかをテストします。

       リスナーを停止して CD-ROM を取り出します。
       Oracle8i R8.1.7 のインストール時にリスナーが起動されていて、CD-ROM を使用しています。リスナーを停止しないと CD-ROM は取り出せません。下記のコマンドを実行します。

      $ lsnrctl stop
      $ umount /mnt/cdrom


    87. データベースへの接続確認
    88.  次に、データベースへの接続を確認します。
       SQL*Plus を使って、以下のようなコマンドを実行します。

      $ sqlplus system/change_on_install
      SQL> select * from V_$VERSION;
      SQL> exit

      データベースへの接続


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