Oracle9i Application Server R1.0.2.2.xのインストール

 ここではInstall Navigator for Oracleを使用した、Oracle9i Application Serverのインストール方法を解説します。
 なお、今回はOracle9i Application Server for Linux R1.0.2.2.2を使用しています。バージョンによっては、多少異なる部分もございますのでご了承ください。詳細につきましては、Oracle9i Application Serverのインストールガイドおよびリリースノートをご覧ください。


目次

  1. 準備
  2. インストール要件を確認する
  3. JDKのインストール
  4. Oracle CD-ROM のマウント
  5. Install Navigator for Oracle の起動
  6. 項目の選択
  7. ソースメディアの選択
  8. バージョンの確認
  9. ユーザーアカウント情報の入力
  10. ユーザー属性情報の入力
  11. Oracle 用の環境変数の設定
  12. NLS_LANG の設定
  13. Oracle 用環境変数の追加
  14. 他の環境変数の設定
  15. 環境変数の確認
  16. Oracle のインストール確認
  17. Oracle Universal Installer の起動
  18. インストール先ディレクトリの確認
  19. UNIXグループの指定
  20. orainstRoot.sh の実行
  21. インストールタイプの選択
  22. インストール概要
  23. 8.0.6 RSF-ベース製品をインストールする宛先の入力
  24. コンポーネントコンフィギュレーションとスタートアップ
  25. オリジナルデータベース接続情報
  26. Oracle9iAS PortalのためのApacheリスナー設定
  27. Oracle9iAS PortalのためのApacheリスナー設定(ログインサーバー)
  28. JDK のパスの設定
  29. データベース認証
  30. オリジナルデータベースユーザー情報
  31. Wireless Edition用リポジトリ情報
  32. Wireless Edition用スキーマ情報
  33. Wireless Editionのためのシステムパスワード
  34. Oracle インストールサマリ
  35. CD-ROMの交換
  36. root.shの実行
  37. 構成ツールの実行
  38. インストーラーの終了


    1. 準備
    2.  Oracle のインストール作業に入る前に、以下のものを準備してください。またOracle9i Application Server に付属の「リリースノート」および「リリースノート追加情報」には、制限事項や注意事項が記載されているので、必ず目を通してください。

      1. Oracle CD-ROM (Disk 1 - 6)
      2. Oracle インストール用アカウント名 を決めておく。
        既定値は oracle です。アカウントの作成は不要です。
      3. Oracle インストール用グループ名 を決めておく。
        既定値は oinstall です。グループの作成は不要です。
      4. Oracle データベース管理者用グループ名を決めておく。
        既定値は dba です。グループの作成は不要です。
      5. 作成する Oracle データベースの SID を決めておく。
        既定値は orcl です。
        SID とは、Oracle データベースの名前で、 Oracle データベースをコンピュータ上でユニークに識別するためのものです。
      6. Oracle データベースを格納する場所 ( パス名 ) を決めておく。
        Oracle9iAS R1.0.2.2 の場合の既定値は /opt/oracle/product/1.0.2.2 です。


    3. インストール要件を確認する
    4.  Oracle9i Application Serverをインストールするには、下記の要件を満たしている必要があります。これはOracle9i Application Server R1.0.2.2.2の場合です。バージョンによっては条件が異なることもありますので、それぞれのリリースノートやインストレーションガイドをご覧ください。メモリについては、256MBのマシンでもインストールできますが、そのときにはメモリとスワップを合計して1GB以上になるように調整してください。

      メモリ 最小構成で128MB以上、すべてのコンポーネントを動作させる場合には640MB
      ディスク空き容量 Core Edition 411MB
      Minimal Edition 713MB
      Standard Edition 2.07GB
      Enterprise Edition 6.29GB
      /tmpに500MB以上
      スワップ領域 搭載メモリの2倍、もしくは512MB以上の大きい方以上
      JDK Blackdown の JDK 1.1.8v3
      Sun の JDK 1.3.1


    5. JDKのインストール
    6.  Oracle9iAS を使用するためには、Sun JDK1.3.1もしくはBlackdown JDK1.1.8が必要です。Oracle Universal Installerの画面で、JDKのインストール先のディレクトリを入力するように求められます。そのため、あらかじめJDKをインストールしておく必要があります。今回はSun JDK1.3.1を使用することにします。なおJDKは、次の方法で入手できます。

      • MIRACLE LINUX V2.1のインストールCD
         MIRACLE LINUX V2.1では、インストールニューの「標準的オラクルRDBMS用サーバー」や「多機能サーバー」など、「デベロップメント」グループを含むインストールオプションを選択した場合、JDKは自動的にインストールされます。またシンボリックリンクも自動的に作成されます。したがってMIRACLE LINUX V2.1では、ここで説明しているJDKのインストール作業は不要です。次に進んでください。JDKがインストールされているかどうかは、次のコマンドで確認できます。
          $ ls -l /usr/lib/jdk

      • MIRACLE LINUX V2.0のコンパニオンCD
        /Java/Sun 配下にあります。ハードディスクにコピーしてご使用ください。

      • Webからダウンロード
        次の方法でダウンロードしてください。

      JDKのダウンロード方法

      JDKが無い場合には、http://java.sun.comからJDKをダウンロードします。

      1. 画面左中央のThe Java PlatformでJDKを選択し「GO」をクリックします。

      2. Java2SDK Standard Edition v1.3.1_04 をクリックします。なお、バージョン番号末尾の「04」は、ダウンロード時期によってリリースアップしていることがあります。

      3. Linux x86 をクリックします。

      4. rpm形式の方をダウンロードします。

        j2sdk-1_3_1_04-linux-i586-rpm.bin

      JDKのインストール方法

      まだJDKがインストールされていないときには、JDKをインストールします。

      1. JDKのファイルに実行権を与えます。

        $ chmod +x j2sdk-1_3_1_04-linux-i586-rpm.bin

      2. 実行すると使用権許諾の条項が表示されたあとに、質問が表示されます。同意できるときには「yes」と入力します。

        $ ./j2sdk-1_3_1_04-linux-i586-rpm.bin

        $ ./j2sdk-1_3_1_04-linux-i586-rpm.bin
        使用権許諾に関する情報の表示...
        ...
        Do you agree to the above license terms? [yes or no]
        yes
        Unpacking...
        Checksumming...
        0
        0
        Extracting...
        UnZipSFX 5.40 of 28 November 1998, by Info-ZIP (Zip-Bugs@lists.wku.edu).
          inflating: jdk-1.3.1_04.i586.rpm
        Done.

      3. rpm形式のファイルが生成されるので、これをインストールします。JDKは、/usr/java/jdk1.3.1_04 配下にインストールされます。

        # rpm -ivh jdk-1.3.1_04.i586.rpm
        # ln -s /usr/java/jdk1.3.1_04 /usr/lib/jdk


    7. Oracle CD-ROMのマウント
    8.  root でログインして、OracleのインストールメディアをCD-ROMドライブにセットします。次のいずれかの方法でCD-ROMをマウントしてください。

      • コマンドラインから、「mount /mnt/cdrom」を実行する。

      • デスクトップ(画面左)のCD-ROMアイコンを右クリックし、[マウント]を選択する


    9. Install Navigator for Oracle の起動
    10.  Install Navigator for Oracle を起動します。必ずrootユーザーでログインし、次のいずれかの方法で起動します。

      • GNOME メインメニューから[プログラム]→[システム]を選択し、[インストール ナビゲータ for Oracle]を選択する。
      • 画面左にある[インストール ナビゲータ for Oracle]のアイコンをダブルクリックする。


    11. 項目の選択
    12. Install Navigator for Oracle の起動画面が表示されます。

      メニュー

      • Oracle DBMS のインストール
         Oracle データベースのインストールを行います。

      • Oracle iAS(Application Server) のインストール
         Oracle アプリケーションサーバーのインストールを行います。

      • Oracle データベース自動起動/停止の設定
         Oracle データベースの起動/停止と、 システムの起動/停止が連動するように設定します。
         先に Oracle DBMS のインストールを実行してください。

       実行する項目を選択し、[次] をクリックしてください。


    13. ソースメディアの選択
    14.  Oracleのインストールメディアを指定します。ローカルマシンのハードディスク上、もしくはネットワーク上のほかのマシンにあるときには、runInstallerのあるディレクトリを指定します。

      ソースメディアの選択 画面をクリックすると
      「ソースメディアの選択」画面の
      拡大画面が表示されます。

      • CD-ROM
         Oracle CD-ROM からインストールします。
         CD-ROM を CD-ROM ドライブに入れ、[次] をクリックします。

        エラー

        • Oracle CD-ROM が CD-ROM ドライブに入っていない場合には、 エラー が表示されます。
          Oracle CD-ROM を CD-ROM ドライブに入れてから [OK] をクリックしてください。
          [キャンセル] をクリックすると「ソースメディアの選択」画面に戻ります。

        • Oracle CD-ROM ではない CD-ROM が CD-ROM ドライブに入っている場合には、 エラー が表示されます。
          CD-ROM を確認して、Oracle CD-ROM を CD-ROM ドライブに入れてから、 [OK] をクリックします。
          CD-ROM からのインストールを取り止める場合は、[キャンセル] をクリックします。

      • ハードディスク
         お使いのコンピュータのハードディスクに格納されている Oracle CD-ROM の内容を使ってインストールする場合、 またはネットワークでつながっている他のコンピュータ上に格納されている Oracle CD-ROM の内容をネットワークを利用してインストールする場合に選択します。
         この場合は、インストールしようとするコンピュータの CD-ROM ドライブを使わずにインストールができます。
         [ハードディスク]を選択し、 Oracle CD-ROM の内容が格納されているディレクトリのパス名を「パス」に指定し、 [次] をクリックします。
         なお、ネットワークを利用してインストールする場合は、 あらかじめ他のコンピュータのファイルシステムをマウントしておく必要があります。

        エラー

        • Oracle CD-ROM の内容が指定されたパスに入っていない場合には、 エラー が表示されます。
          [OK] をクリックして、指定したパス名を確認してください。

       [前] をクリックすると「項目の選択」画面に戻ります。
       [閉じる] をクリックすると Install Navigator for Oracle の 終了を確認する画面 が表示されます。 終了してよければ [OK] を、終了しない場合は [キャンセル] をクリックします。


    15. バージョンの確認
    16.  インストールしようとするOracleのバージョンが表示されます。このままでよいときには[OK]をクリックします。インストールしようとしているものではないときには、[キャンセル]をクリックします。

      バージョンの確認

       インストールしようとするバージョンであることを確認して [OK] をクリックします。
       もし、インストールしようとしていたものではない場合には、 [キャンセル] をクリックしてください。 「ソースメディアの選択」画面に戻ります。

       [キャンセル] をクリックすると、 [CD-ROM] を選択していた場合には正しい CD-ROM の挿入を促す 画面が表示されます。 正しい CD-ROM を CD-ROM ドライブに入れ、[OK] をクリックします。 この画面で [キャンセル] をクリックすると、「ソースメディアの選択」画面に戻ります。
       [ハードディスク] を選択していた場合には正しい「パス」の入力を促す 画面が表示されます。 [OK] をクリックすると「ソースメディアの選択」画面に戻ります。


    17. ユーザーアカウント情報の入力
    18.  Oracle のユーザーアカウント情報入力画面が表示されます。

      ユーザーアカウント情報の入力

      • インストール用グループ
         Oracle のインストール用グループ名です。
         既定値として「 oinstall 」が設定されています。

      • 管理者用グループ
         Oracle の管理者用グループ名です。
         既定値として「 dba 」が設定されています。

      • ユーザー名
         Oracle のインストールおよび管理用ユーザー名です。
         既定値として「 oracle 」が設定されています。

       必要に応じて内容を修正して、[次] をクリックします。
       前の画面の入力情報から修正したい場合には、[前] をクリックします。
       [閉じる] をクリックすると Install Navigator for Oracle の 終了を確認する画面 が表示されます。 終了してよければ [OK] を、終了しない場合は [キャンセル] をクリックします。

      警告

      • 同じ名前のユーザーが既に存在するときには、 警告画面が表示されます。
        既存のユーザーを利用してよければ [OK] をクリックしてください。 ただし、そのユーザーは少なくとも「dba」グループに属している必要があります。
        他のユーザー名を使用する場合は [キャンセル] をクリックします。


    19. ユーザー属性情報の入力
    20.  Oracle のユーザー属性情報入力画面が表示されます。

      ユーザーアカウント情報の入力

      • パスワード
         ユーザー名に対するパスワードを設定します。

      • パスワード(再入力)
         パスワードの確認のため再度同じパスワードを入力します。

      • ホームディレクトリ
         ユーザーのホームディレクトリを設定します。
        既定値として「/home/ユーザー名」が設定されています。

       必要があれば修正して、[次] をクリックします。
       前の画面の情報を修正したい場合は、[前] をクリックします。
       [閉じる] をクリックすると Install Navigator for Oracle の 終了を確認する画面 が表示されます。 終了してよければ [OK] を、終了しない場合は [キャンセル] をクリックします。

      エラー

      • パスワードが入力されていない場合には、 エラー が表示されます。 [OK] をクリックして、 パスワードを2回入力してください。
      • 2回入力されたパスワードが一致しない場合には、 エラー が表示されます。 [OK] をクリックして、 もう一度パスワードを2回入力し直してください。


    21. Oracle 用の環境変数の設定
    22.  Oracle 用の環境変数入力画面が表示されます。

      環境変数の設定

      • ORACLE_BASE
         Oracle 製品の基本となるディレクトリです。

      • ORACLE_HOME
         Oracle 製品の各ソフトウェアを格納するディレクトリです。
         ORACLE_BASE 配下のディレクトリ名を指定します。

      • ORACLE_SID
         同一コンピュータ上でデータベースをユニークに認識するための名前です。

       NLS_LANG 等、他の環境変数を独自に設定したい場合は、[その他の環境変数に典型的な値を設定します] をクリックして、チェックをはずしてください。

       必要があれば修正を行って、[次] をクリックします。
       前の画面の情報を修正したい場合は、[前] をクリックします。
       [閉じる] をクリックすると Install Navigator for Oracle の 終了を確認する画面 が表示されます。 終了してよければ [OK] を、終了しない場合は [キャンセル] をクリックします。


    23. NLS_LANG の設定
    24.  Oracle 用の環境変数 NLS_LANG 設定画面が表示されます。

      NLS_LANGの設定

       表示されているものから選択する場合はその項目をチェックし、表示されているもの以外に設定したい場合は、 [その他] をチェックして入力欄に値を入力し、[次] をクリックします。(ここでは[Japanese_Japan.JA16EUC]を選択しています)


    25. Oracle 用の環境変数の追加
    26.  追加される Oracle 用の環境変数の一覧が表示されます。

      Oracle環境変数の追加

       表示された環境変数の設定を .bash_profile に追加してもよい場合は、[はい] が選択されている状態(既定値)で [次] をクリックします。既に示された環境変数の設定が追加されている場合は、[いいえ] をチェックしてから [次] をクリックします。


    27. 他の環境変数の設定
    28.  他の環境変数の定義を設定することができます。

      他の環境変数の設定

       左の欄に設定したい環境変数名を入力し、 右の欄にその環境変数に設定したい値を入力します。
       設定したいすべての環境変数(最大8個)の名前と値を入力したら、 [適用] をクリックしてから、[次] をクリックします。
       設定する環境変数がない場合は、そのまま[次] をクリックしてください。


    29. 環境変数の確認
    30.  設定される環境変数の一覧が表示されます。

      環境変数の一覧

       確認して [OK] をクリックします。


    31. Oracle のインストール確認
    32.  Oracle のインストールを開始するかどうかの確認画面が表示されます。

      Oracle のインストール確認

       すぐにインストールを開始する場合は [次] をクリックします。
       もう一度設定項目等を確認したい場合は [前] をクリックします。
       インストールを開始する前に他の設定等を行う場合は [閉じる] をクリックします。


    33. Oracle Universal Installerの起動
    34.  Oracle Universal Installerが起動します。[Next]をクリックして、先に進みます。
      注:Oracle9iAS のインストレーションガイドでは、日本語の画面が掲載されていますが、ここでは英語の画面が表示されます。これは、少なくとも R1.0.2.2.1 や R1.0.2.2.2 の Linux 版では、日本語モードでのインストールをサポートしていないためです。日本語環境で使用することに支障はございませんので気にせず先に進んでください。

      Welcome

    35. インストール先ディレクトリの確認
    36. Oracleのインストール元とインストール先のディレクトリが表示されます。通常は、このまま[Next]をクリックして、先に進みます。

      File Locations

    37. UNIXグループの指定
    38.  Oracle データベースのインストール管理者用のグループ名を指定します。先ほど「ユーザーアカウント情報の入力」画面で入力したインストール用グループ名を指定します。一般には「oinstall」を指定します。入力し終わったら [Next] をクリックします。

      UNIX Group Name

    39. orainstRoot.shの実行
    40.  このコンピュータに、はじめてOracle製品をインストールするときには、下記のウィンドウが表示されます。kterm を開き、指定されたシェルスクリプトをrootユーザーで実行します。

        # $ORACLE_HOME/orainstRoot.sh

       kterm 上での実行が終了したら、[Retry]ボタンをクリックします。

      /$ORACLE_HOME/orainstRoot.sh


    41. インストールタイプの選択
    42.  使用ライセンスをお持ちのOracle9i Application Server のインストール・タイプを選択します。

      Installation Types

       それぞれのメニューによってインストールされるコンポーネントは以下の通りです。コンポーネントの詳細は、インストレーションガイドをご覧ください。ただし、ここに表示されているコンポーネントが必ずしもサポートされているとは限りません。サポート対象のコンポーネントにつきましては、Oracle9iAS のリリースノートをご確認ください。
       Oracle9iAS Containers for J2EE は、Core Edition を選択したときだけインストールされます。Oracle9iAS Containers for J2EE と、Minimal/Standard/Enterprise Edition の両方を使用したいときには、Core Edition と Minimal/Standard/Enterprise の両方をインストールしてください。
         
      • Core Edition:
        Oracle HTTP Server, Oracle Business Components for Java, Oracle9iAS Containers for J2EE, Oracle9iAS Web Cache

      • Minimal Edition:
        Oracle9iAS Portal, Oracle9iAS Wireless, Oracle Enterprise Manager Client, Oracle HTTP Server

      • Standard Edition:
        Oracle9iAS Portal, Oracle9iAS Wireless, Oracle Enterprise Java Engine, Oracle Enterprise Manager Client, Oracle HTTP Server, Oracle Management Server
         
      • Enterprise Edition:
        Oracle9iAS Database Cache, Oracle9iAS Discoverer, Oracle9iAS Forms Services, Oracle9iAS Portal, Oracle9iAS Reports Services, Oracle9iAS Web Cache, Oracle9iAS Wireless, Oracle Enterprise Java Engine, Oracle Enterprise Manager Client, Oracle HTTP Server, Oracle Management Server

       インストールタイプを選択したら、[Next]をクリックします。これ以降は、Enterprise Editionを選択したとして、解説を続けます。他のEditionを選択したときには、このオンラインマニュアルよりも画面が少なくなりますので、飛ばして読み進めてください。

    43. インストール概要
    44.  この画面は、インストールプロセスの概要が表示されます。[HELP]ボタンをクリックすると、インストールプロセスの詳細やインストール作業前のチェックリストなどが表示されます。「Next」をクリックします。

      Instration Overview

    45. 8.0.6 RSF-ベース製品をインストールする宛先の入力
    46.  この画面は Enterprise Edition を選択したときだけ表示されます。

       8.0.6製品をインストールするORACLE HOMEを入力し、「Next」をクリックします。
      注:Oracle9iASやデータベースを含む他のOracle製品を含んでいるORACLE_HOMEを指定しないでください。

      8.0.6 RSF

    47. コンポーネントコンフィギュレーションとスタートアップ
    48.  インストールプロセス後に設定したいコンポーネントを選択し、「Next」をクリックします。これらのコンフィグレーションツールはインストールの後に自動的に起動します。
        注:設定ファイルの修正もしくは追加のファイル等が発生するため、極力コンポーネントを選ばないでください。

      Component Configuration

    49. オリジナルデータベース接続情報
    50.  この画面は Enterprise Edition を選択し、さらに「Component Configuration and Startup」画面でOracle9iAS Database Cache を選択したときに表示されます。

       オリジナルデータベースのホスト名、ポート番号、サービス名を入力し、「Next」をクリックします。コンポーネントコンフィギュレーションとスタートアップ画面でOracle9iASデータベースキャッシュを選んだときは、この画面が表示されます。

      Origin Database Connection info

    51. Oracle9iAS PortalのためのApacheリスナー設定
    52.  この画面は Minimal/Standard/Enterprise Edition を選択したときに表示されます。Portal を使用しないときには、何も入力せず先に進んでください。

       デフォルトポータルDAD、スキーマ名を入力、データベース接続情報を入力して、「Next」をクリックします。

      9iAS Portal Config

    53. Oracle9iAS PortalのためのApacheリスナー設定(ログインサーバー)
    54.  この画面は Minimal/Standard/Enterprise Edition を選択したときに表示されます。Portal を使用しないときには、何も入力せず先に進んでください。

       デフォルトログインサーバーDADとスキーマ名を入力を入力し、「Next」をクリックします。

      9iAS Portal Config login

    55. JDKのパスの設定
    56.  JDKがインストールしてあるディレクトリを指定します。JDKインストール時にシンボリックリンクを作成していますので「/usr/lib/jdk」を指定します。 完了しましたら、「Next」をクリックします。

      Choose JDK Home Directory

    57. データベース認証
    58.  この画面は Standard Edition を選択したときに表示されます。

       ここでは Oracle Enterprise Java Engine(JavaVM) アプリケーション用に作成するデータベースのグローバルデータベース名とSIDを入力します。

      Origin Database User Info

    59. オリジナルデータベースユーザー情報
    60.  この画面は Enterprise Edition を選択し、さらに「Component Configuration and Startup」画面でOracle9iAS Database Cache を選択したときに表示されます。

       SYSDBA特権を持つユーザーの名前とパスワードを入力し、「Next」をクリックします。今回は、ユーザー名「sys」パスワード「change_on_install」を入力します。

      Origin Database User Info

    61. Wireless Edition用リポジトリ情報
    62.  この画面は Minimal/Standard/Enterprise Edition を選択したときに表示されます。Wireless Edition を使用しないときには、何も入力せず先に進んでください。

       オリジナルデータベースユーザーがOracle9iAS Wirelessリポジトリを蓄えるように、ホストの名前、ポート番号、SID名を入力し、「Next」をクリックします。

      Wireress Repository

    63. Wireless Edition用スキーマ情報
    64.  この画面は Minimal/Standard/Enterprise Edition を選択したときに表示されます。Wireless Edition を使用しないときには、何も入力せず先に進んでください。

       データベースユーザーがOracle9iAS Wireless リポジトリを蓄えるように、新しいユーザーネームと パスワードを入力し、「Next」をクリックします。

      Wireress schema

    65. Wireless Editionのためのシステムパスワード
    66.  この画面は Minimal/Standard/Enterprise Edition を選択したときに表示されます。Wireless Edition を使用しないときには、何も入力せず先に進んでください。

       データベースのSYSTEMパスワードを入力し、「Next」をクリックします。

      Wireress SYSTEM Password

    67. Oracle インストールサマリ
    68.  インストールするモジュールの一覧が表示されます。これでよいときには[Install]をクリックしてください。インストールが開始されます。

      Summary

    69. CD-ROMの交換
    70.  Oracle9i Application ServerのCD-ROMは6枚組みです。そのためインストール中に、次のようなCD-ROMを交換するメッセージが表示されます。そのときには、次のいずれかの方法でCD-ROMを取り出してください。

      • コマンドラインからejectコマンドを実行する

      • デスクトップ(画面左)のCD-ROMアイコンを右クリックし、[取り出し]を選択する

       新しいCD-ROMをセットした後、次のいずれかの方法でCD-ROMをマウントしてください。マウントされたら[OK]をクリックして、インストールを続けてください。

      • コマンドラインから、「mount /mnt/cdrom」を実行する。

      • デスクトップ(画面左)のCD-ROMアイコンを右クリックし、[マウント]を選択する

      Change CD-ROM

    71. root.shの実行
    72.  インストールが終わると、root.sh を実行を指示する画面が表示されます。

      root.sh

       だだし、R1.0.2.2.1 や R1.0.2.2.2 などのバージョンでは、実行する前に root.sh の内容を修正する必要があります。修正内容は次のとおりです。場所は102行目付近です。

      # vi $ORACLE_HOME/root.sh
      
      変更前:RMF=/bin/rm -f
      変更後:RMF="/bin/rm -f"
      

       修正が終わったら root ユーザーで root.sh を実行します。

      # /opt/oracle/product/1.0.2.2/root.sh

       実行したら、OKをクリックします。


    73. 構成ツールの実行
    74.  先ほどの画面でOKをクリックすると、各種構成ツールが自動的に実行されます。順調に進んでいるときには、このまま何もしなくても大丈夫です。

       このとき各ツールの状態が「処理中です(in progress)」になったまま、全然進まないことがあります。そのようなときには中止したい構成ツールを選択し、[Stop]を押して、そのツールの実行を停止してください。それでも状況が変わらないときには、ウィンドウ右上の終了ボタンをクリックしてインストーラーを強制終了してください。インストールが正常していない旨のメッセージが表示されますが、Oracle自体のインストールは正常に終了しています。インストール終了後、各ツールを個別に起動して再設定するか、手動で設定してください。

      Tools Configuration

    75. インストーラーの終了
    76.  これでインストールは終了です。[Exit]をクリックして、インストーラーを終了します。インストール後の設定作業は、Oracle9iAS のインストレーションガイドやリリースノートをご覧ください。

      endofinstallation

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