RFタスク管理ツール ユーザマニュアル
1. 「タスク管理ツール」の概略
2. タスク管理ツール内の表示オプションの変更
3. タスクデータの更新
4. アプリケーションの使用
5. プロセスの使用
6. コンピュータやネットワーク、ユーザを監視しつづける
1. 「タスク管理ツール」の概略
タスク管理ツールはシステムのアプリケーションとプロセスに関連した情報を提供します。また、最もよく使われるパフォーマンスの測定単位も表示します。
タスク管理ツールを使うことで、システムパフォーマンスの主な指標を監視することができます。
タスク管理ツールは、システムで実行しているデスクトップの処理情報を問い合わせることもできますし、既に反応のないプログラムを終了させることもできます。
また、実行中のプロセスのアクティビティを評価する26以上にものぼるパラメータを使用することで、CPUやメモリの使用状況を反映するデータやイメージを提供します。
さらに、ネットワークが接続されていれば、ネットワークの状態を問い合わせたり、ネットワークの状況を知らせることができます。
もしシステムに接続しているユーザがいれば、誰が接続しているか、何をしているか、メッセージを送っているかどうかも知ることができます。
詳しい情報については、下のリストの項目から選んでください。
1.1 実行中のアプリケーション
「アプリケーション」タブはシステムで実行中のアプリケーションの現在の状態を示しています。
図1を参照してください。
図1
このウィンドウでは、図2のようにプログラムの開始や開始されているプログラムの停止ができます。

図2
1.2 実行中のプロセス
「プロセス」タブはシステムで実行中のプロセスを表示します。図3を参照してください。

図3
例えば、CPUやメモリの使用率、ページフォルト、ハンドルカウントや他の多くのパラメータの情報を得ることができます。
表示するパラメータは必要に応じてカスタマイズすることができます。
1.3 パフォーマンス測定
「パフォーマンス」タブは図4のように、システムパフォーマンスの動的な状態を示します。
これらに含まれるものは、以下の通りです。
a) CPUの使用率とメモリの使用量のグラフ
b) システムで実行しているファイルハンドル、スレッド、プロセスの合計
c) 物理メモリ、スワップメモリ (KB)
d) ロードアベレージ
図4
1.4 ネットワークパフォーマンスの表示
「ネットワーク」タブは、ネットワークパフォーマンスを表しています。
このオプションは現在の状況を簡潔に示しています。
ネットワークカードがあるときだけ、「ネットワーク」のオプションが見えるようになっています。
このタブでは, 単一のネットワークか複数のネットワークに接続しているのかにかかわらず、ネットワークの接続量と使用率を調べることができます。
1.5 ログインユーザとそのプロセス
「ユーザ」タブは、そのコンピュータにログインしているユーザの状態を表示します。
「メッセージ送信」はユーザにメッセージを送信します。
2. タスク管理ツール内の表示オプションの変更
表示オプションのタブを選択するにはタブの上をクリックしてください。
a) 「プロセス」タブでは、表示させたい列を選ぶことができます。
b) 「パフォーマンス」タブでは、CPUの使用率や折れ線グラフやカーネル時間を表示させることができます。
c) 「ネットワーク」タブではネットワーク接続に関連する情報を取得できます。
必要があればメニューのコマンドをクリックしてください。
* 注:
「CPU使用率」や「CPUの使用率」のグラフでカーネル時間を赤線で表示するためには、「パフォーマンス」タブをクリックしてください。
それからメニューの「カーネル時間を表示」をクリックしてください。
赤い線がCPUリソースに占めるカーネルオペレーションの割合を示しています。
3. タスクデータの更新
* 注
a)
データを自動的に更新する頻度を変更するためには、図5のように、メニューの「更新速度」を指定して、それから目的に応じたオプションをクリックしてください。
更新のオプションがいくつかあります。高= 2秒に1回、普通= 5秒に1回、 低= 10秒に1回、一時停止= データは自動的には更新されません。

図5
b) 一時的にタスク管理ツールのデータの表示を停止する場合には、メニューの「更新速度」をクリックして「一時停止」を選んでください。
c) データはデフォルトでは自動的に2秒ごとに更新されます。
4. アプリケーションの使用
4.1 新しいアプリケーションの開始
図6のように、アプリケーションタブの「新しいタスク」をクリックしてください。

図6
実行したいアプリケーションのコマンドラインを入力して, 「実行」ボタンを押します。
* 注
「Alt+ F2」キーは「新しいアプリケーション」のショートカットキーです。
4.2 アプリケーションの終了にタスク管理ツールを使用する
アプリケーションのタブで、終了させたいアプリケーションをクリックして、「タスクの強制終了」ボタンを押します。
*注
そのアプリケーションで変更した、かつ保存されていないすべてのデータは失われてしまいます。
5. プロセスの使用
5.1 プロセスタブの項目
「プロセス」タブでは、 実行しているプロセスを監視するために、
次のような項目を使うことができます。これらの項目はヘッダに表示できます。
もしあるプロセスをプロセスの表示されている行のヘッダに表示したい場合は、メニューから「表示項目を選択」をクリックします。
図7のようにチェックボックスから必要に応じて表示させたいものを選んでください。
実行されているプロセスを監視するために次のカウンタを使うことができます。

図7
プロセス名
プロセスID
CPU利用率
CPU時間
メモリ使用量
コマンド
開始時刻
ライブラリサイズ
状態
実効グループ名
グループ名
実効ユーザ名
ユーザ名
Nice値
仮想メモリサイズ
メジャーページフォルト
マイナーページフォルト
累積メジャーページフォルト
累積マイナーページフォルト
テキスト領域
共有ライブラリ
データ領域
Dirtyページ
ロックされたページ
VMExeサイズ
5.2 プロセスリストの並び替え
「プロセス」タブで,
プロセスが表示されている行の一番上の行の各項目をクリックしてください。
項目により並び替えられます。
5.3 タスク管理ツールを使ってプロセスを終
了させる
プロセスタブで終了させたいプロセスをクリックし、「プロセスの終了」ボタンをクリックします。
* 重要な点:
プロセスの終了は注意深く行うべきです。
もしプロセスを終了すると、まだセーブしていないデータは全て失われてしまいます。
もしシステムサービスを終了すると、システムの一部分が正常に動作しないことがあります。
*注:
親プロセスによって生成されたプロセスがたくさんあって、もしかすると親プロセスによって生成されたプロセスもあるかも知れません。こういったプロセスを終了すると、その子プロセスが消えてしまうか、終了してしまうでしょう。
ツリーディスプレイの下にプロセスとその子プロセスの関係が正確に表示されています。
6. コンピュータやネットワーク、ユーザを監視する
6.1 パフォーマンスの概略
「パフォーマンス」タブはシステムパフォーマンスに関する一般的な説明を表示します。
詳細な情報は、次のオプションをクリックしてください。
6.1.1 CPUの使用率
CPUの動作した時間の割合のグラフを表示します。CPUの使用率はCPUの動作を表す主な指標です。グラフを見るとどれだけCPUが処理した時間の割合が分かります。
もしシステムが遅いと感じる場合には、そのグラフでCPUの処理が多くの時間の割合を占めていることを示しているでしょう。
* 注
CPUが一つ以上ある場合, CPUが使用している平均の時間を示します。
あるCPUのロード状態を調べたい場合には、「表示」メニューから「CPU情報」メニューをクリックしてください。

図8
6.1.2 CPU使用率の履歴
CPUの使用率のグラフを表示します。
サンプリングの値はメニューの「更新の頻度」で決められています。

図9

図10
6.1.3 合計
ここには開いているファイルの数、システム上で実行中のスレッドの数とプロセスの数が表示されています。
6.1.4 物理メモリ
マザーボードに挿してある物理メモリの総量で、RAMとも呼ばれます。
「使用可能なメモリ」は提供されたメモリの量を意味します。
「システムキャッシュ」は開いているファイルページを反映して使われている物理メモリの量を表します。
6.1.5 スワップスペース使用量
OSが使用しているスワップスペースの情報です。「合計」はスワップスペースの合計のサイズです。
6.1.6 ロードアベレージ
システムのロードアベレージに関する情報です。それぞれ、1分、5分、15分の平均を示します。
6.2 システムパフォーマンス
「パフォーマンス」タブをクリックしてください。
* 注
「パフォーマンス」タブは、CPU使用率や、メモリ使用量のような、システムパフォーマンスに関する情報を提供します。
6.3 ネットワークの概略
「ネットワーク」タブはシステムネットワークの状態を示します。
帯域の消費量をただちに知ることができます。
複数のネットワークに接続している場合、各々の接続の情報はそれぞれ得ることができます。
複数のネットワークカードがマザーボードに挿してある場合は、どのネットワークカードの状態を監視するか選択することができます。
グラフですべてのインターフェース上でネットワーク接続量の示す線がはっきり見えるようにするために、通信量が増えるのに応じてグラフが自動的に拡大されます。
帯域幅の関係はグラフを見ると明らかです。
従って、通信量が少ない場合には、グラフ全体では帯域幅の0.01%しか使用できないことになることがあります。
それよりも通信量が多い場合には、現在の通信量を拡大するために
(例えば、帯域全体の10%を使うことができる場合)
グラフの表示の割合はより大きくすることができます。通信量が増えれば目盛りはより小さくなります。(例えば、使用できる帯域全体の10%を表示する場合)グラフの表示の割合はより大きくすることができます。
(使うことのできる帯域幅にかかわらず) 通信量が増えれば目盛りはより小さくなります。そしてグラフで示されている倍率が上がります。
さらに、次に挙げる項目を表のヘッダに表示するように変えることができます。
ネットワークアダプタ名
受信 バイト数
受信 パケット数
受信 エラー
受信 ロス
受信 キュー
受信 フレーム
受信 圧縮パケット
受信 マルチキャスト
送受信 キュー
送受信 衝突パケット
送受信 キャリア
送受信 圧縮パケット
送受信 バイト数
送受信 パケット数
送受信 エラー
送受信 ロス
ネットワーク使用率
(ネットワーク使用率は、図11のように、接続を始めた時の接続スピードを元にしたネットワーク使用率の割合です。)

図11
6.4 ネットワークの接続を監視
ネットワークタブをクリックしてください。 図12が表示されます。

図12

図13
* 注
「ネットワーク」タブはこのシステムと接続しているネットワークとの通信量を示しています。
6.5 ユーザの概略
「ユーザ」タブは次のような項目があります。
a) ユーザ
b) TTY
c) ログイン時間
d) アイドル時間
e) JCPU
f) PCPU
g) コマンド
h) メッセージ送信

図14
ユーザ
リモートシステムからログインしているユーザの名前を表示します。
TTY
もし使用していれば、ユーザが操作で使用する端末名を指定します。
ログイン時間
ユーザがログインしてからの総時間です。
アイドル時間
ユーザがログインしてからの総アイドル時間です。
メッセージ送信
特定のターミナルにメッセージを送信します。