Name

tdbbackup — Samba の .tdb ファイルのバックアップや整合性の確認を行うツール

Synopsis

tdbbackup [-s suffix] [-v] [-h]

解説

このツールは Samba(1) システムの一部である。

tdbbackup は Samba の .tdb ファイルのバックアップを とるために使用される。また Samba の起動前にこのツールを使うことで、ファイルの 破損が確認された場合には、以前のバックアップファイルから復元することもできる。

オプション

-h

help を表示する。

-s suffix

-s オプションは Administrator にバックアップファイルの 拡張子を指定できる権限を与える。これにより、Administrator はバックアップのたびに新しいサフィックスをつけることができ、TDB のバックアップの履歴を管理することが可能になる。

-v

-v はデータベースに対しダメージ (破損したデータ) がないか確認し、もしダメージが発見された場合はバックアップから復元する。

コマンド

GENERAL INFORMATION

tdbbackup は Samba が終了してからすぐに実行されるべきである。 開いているデータベースに対しては使ってはならない。典型的な使用方法は :

tdbbackup [-s suffix] *.tdb

Samba を再起動する前に以下のコマンドを実行することで .tdb ファイルの整合性を確認できる :

tdbbackup -v [-s suffix] *.tdb

Samba の .tdb ファイルはいろいろな場所に保存されているため、システムにある全ての .tdb ファイルをバックアップをとるようにする。重要なファイルは :

  • secrets.tdb - 通常のディレクトリの位置は /usr/local/samba/private で、システムによっては /etc/samba になる。

  • passdb.tdb - 通常のディレクトリの位置は /usr/local/samba/private で、システムによっては /etc/samba になる。

  • *.tdb 通常のディレクトリの位置は /usr/local/samba/var で、システムによっては /var/cache や /var/lib/samba になる。

バージョン

この man page は version 3.0 の Samba システム用である。

作者

オリジナルの Samba ソフトウェアと関連ユーティリティは、Andrew Tridgell によって作成された。現在 Samba は、Samba Team によって Linux カーネルの開発と同様に、オープンソースプロジェクトとして開発されている。

tdbbackup の man page は John H Terpstra によって作成された。

日本語訳

  • 山田 史朗 (shiro@miraclelinux.com)